【後編】未経験ITエンジニアの現場奮闘記|ネットワーク監視運用2年間で得た成長と学び

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【後編】未経験ITエンジニアの現場奮闘記|ネットワーク監視運用2年間で得た成長と学び

【後編】未経験ITエンジニアの現場奮闘記|ネットワーク監視運用2年間で得た成長と学び

未経験ITエンジニアのネットワーク監視運用後編イメージ

前編では、初めての現場に配属されて感じた戸惑いや、データセンタという非日常的な職場環境の中で少しずつ慣れていく過程を紹介しました。

後編では、実際の業務内容や障害対応のリアル、チーム内での成長、そして現場の終焉までを詳しく語ります。未経験から2年間で何を学び、どう変わっていったのか。そのすべてを、等身大の言葉でお伝えします。

ネットワーク監視運用業務全体像のイメージ

サーバ監視と初動対応で鍛えられた「冷静さ」

配属直後に任されたのは、サーバ監視オペレーション。アラームが鳴るたびに手順書を開き、原因を特定し、担当部署へ連絡する。単純作業のようで、実は一つの判断ミスがシステム全体に影響を及ぼす緊張感のある業務でした。

当時は「手順通りに動くこと」が精一杯でしたが、何度も障害を経験するうちに、通知のパターンから異常の傾向をつかめるようになり、徐々に状況を先読みできるように。「焦らず、手順を信じて対応する」という姿勢は、今の仕事にも通じています。

サーバ監視オペレーションの現場イメージ

ネットワーク障害対応と「つながり」を守る使命感

次に担当したのは、ネットワーク機器の監視。ルータやスイッチの死活監視を行い、アラームが発生すればログを確認して被疑機器を特定。障害が発生すると、通信事業者やベンダへ問い合わせを行い、迅速な復旧対応を進めました。

一見地味な仕事ですが、「誰かが止まらない通信を支えている」という使命感を感じる瞬間も多くありました。夜勤中、真っ暗なデータセンタでネットワークが復旧した瞬間、モニタのランプが再び点滅し始めたときの安堵感は今でも忘れられません。

CCNAで学んだ基礎知識が現場で活き、ログの意味が理解できたとき、「勉強してきてよかった」と心から思えました。

ネットワーク障害対応のイメージ

サブリーダーとしての挑戦とチーム運営の難しさ

入場から1年が経った頃、私はシフトチームのサブリーダーに任命されました。メンバーの進捗管理、夜勤時の指示出し、トラブル時の判断など、責任の重い立場です。

特に印象に残っているのは、同じ時間帯に複数のアラームが発生したとき。限られた人員で対応を割り振り、進行状況を把握しながらエスカレーションを行う必要がありました。冷静さと全体把握力が求められる中で、「チームで動く難しさと大切さ」を痛感しました。

新人が困っていたら一緒に手順を確認し、成功したら素直に喜ぶ。そんな日々を積み重ねるうちに、監視業務が単なるルーチンではなく、「人と信頼を築く仕事」だと気づきました。

ネットワーク監視チームのマネジメント風景

データセンタ監視サービスの終了、そして解散

2年目の終わり頃、突然本社から告げられたのは「データセンタ監視サービス終了」の知らせでした。チームメンバー全員が驚きと寂しさを隠せず、最後の数週間はどこか静かな空気が流れていました。

最終日の夜勤、モニタ越しに並ぶアラートも、もうすぐ見納め。業務引継ぎを終え、仲間たちと「お疲れさま」と声を掛け合った瞬間、胸が熱くなりました。

この2年間の経験は、間違いなくエンジニア人生の礎。障害対応力・報連相・チームワーク――どれも現場でしか得られない貴重な財産です。

データセンタ監視チーム解散のイメージ

まとめ:地味でも確かな成長がある仕事

ネットワーク監視運用は、目立つ仕事ではありません。しかし、問題が起きないように見えないところで支えるからこそ、責任感と誇りを持てる仕事です。

未経験で飛び込んだこの現場で、私は「ITの根っこ」を学びました。今後エンジニアとしてどんな分野に進んでも、この2年間で培った基礎力が自分を支えてくれる――そう確信しています。

エンジニアとしての成長イメージ


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